こんにちは。税理士の田尻です。
多くの事業主の方が最初に収支の管理に利用しようと考えられるのは、
やはりエクセルだと思います。
わかります。
小回りがきいて使いやすく、自分仕様にカスタマイズできて便利ですよね。
私も友人との懇親会などの会費管理とかで重宝しています。
では、このエクセルの小回りの良さを事業の帳簿として使うのはどうでしょうか?
答えは否であり可でもあります。
会計ソフトに焦点をあてて考えてみましょう。
① 効率化と時間の節約
会計ソフトは自動化された機能が豊富で、
手作業での入力や計算ミスを減らすことができます。
これにより、事業主は本業に集中できる時間が増え、業務の効率化が図れます。
エクセルもご自身で表計算の関数を入れてカスタマイズできますし、
帳簿用エクセルファイルも出回っています。
しかし「簿記」というルールに則ったものであるほうがやはり安全です。
② 正確性の向上
会計ソフトは最新の税法や会計基準に基づいて設計されているため、正確な帳簿管理が可能です。
エクセルでは会計基準に基づいて設計している訳ではないので、思わぬ間違いが潜んでいるかわかりません。税法の改正にも対応できません。
③ リアルタイムの財務状況把握
会計ソフトはリアルタイムで収支や財務状況を確認できるため、迅速な意思決定が可能です。
エクセルでは手動で更新する必要があり、最新の情報を得るのに時間がかかります。
④ レポート作成の簡便さ
会計ソフトは多様なレポートを簡単に作成できる機能があり、経営分析や税務申告に役立ちます。
エクセルでのレポート作成は手間がかかり、専門知識が必要です。
⑤ セキュリティの強化
クラウドベースの会計ソフトはデータのバックアップやセキュリティ対策がしっかりしており、データの紛失や漏洩のリスクを減らせます。
エクセルファイルはセキュリティ面での不安が残ります。
消えてしまったら、、、考えると恐ろしい。。。
⑥ コラボレーションの容易さ
会計ソフトは複数のユーザーが同時にアクセスできるため、税理士や会計士との連携がスムーズに行えます。
エクセルではファイルの共有が難しく、どのファイルが最新なのかわからないといった最悪な状態になる可能性があります。
以上の理由から、
エクセル管理から会計ソフトへの移行を強くお勧めします。
会計ソフトを導入することで、業務の効率化と正確性の向上が期待でき、
事業の成長をサポートする強力なツールとなるでしょう。
事業を始めたばかりだと、
「まだそんなに売上も上がってないし、経費も少ないのでエクセルで管理します。」
との声をよくお聞きします。
そのとおり。管理できます。大丈夫です!
・・・でも、後になって手に負えなくなり、
結局会計ソフトへ移行する。
といったお客様がほとんどなのも事実です。
事業を継続的に発展させていくために最初はちょっとしんどいかもしれませんが、
是非会計ソフトを導入しましょう。
当事務所ではマネーフォワードのクラウド会計ソフトを利用しています。
興味のある方は是非ご相談ください。
2024.10.16